

※筆者撮影:本ページのヘッダー写真は実際に管理人シバが撮ったシュワルベワンとTPU
【サクラ排除・足回り大河ドラマ:第3回 / 全9回】
初バーストの絶望から新品タイヤを買い直し、意気揚々と組み込んだ直後の悲劇。乗ってもいないのに響き渡った「パシュッ!」という絶望の音。ノギスが暴き出したパンクの真犯人(ファクト)を徹底究明する第3回だわ!
【パンク 原因不明はホイール外周にある穴】
※筆者撮影:実際に管理人シバが撮ったホイール外周にある穴

皆さん、こんにちは!管理人シバです。
前々回の第1回で、私は最初のTPUとシュワルベワンを組んで試走に出かけ、徒歩40分の距離でフロントが大バーストするという絶望を味わいやした。あの時、タイヤ1本目とTPUチューブ1本目を完全に失ってしまったんですわ。
その後、泣く泣く「2本目の新品シュワルベワン」を買い直し、今度こそはと慎重に新しいTPUチューブをフロントに組み込んだのですわ。
タイヤをはめ、空気を入れ、「よし、これで大丈夫だ」と安堵しながら、車体にまたがることも体重をかけることもなく、手でペダルを持ってタイヤをぐるっと一周回したその瞬間……。
パシュッ!!
えっ!? まだ乗ってもいないのに、いきなりパンクの乾いた音が響き渡りましたわ。急いで確認しましたが、新しく買ったタイヤの外側に釘が刺さったような跡は一切なく、シュワルベワンのタイヤ自体はまったくの無傷(生存)だったんですわ。
しかし、中のTPUチューブ(これで2本目の損失だわ!)からは完全に空気が抜けている。まさに原因不明のパンクでしたわ。
ここでさらに新しいチューブを入れるのはバカみたいだ。原因を突き止めなければ、何度チューブを入れても同じことの繰り返しになる(無駄なコストロス)。そう決意した私は、タイヤとホイールを全バラシし、拡大鏡を使って徹底的に真犯人を探し始めましたわ。

【2本のTPUチューブのパンク穴の間隔を測定】
※筆者撮影:実際に管理人シバが撮ったTPUチューブ 裏側のパンク穴の位置
【リムテープにある凹みの間隔を測定】
※筆者撮影:実際に管理人シバが撮ったリムテープの間隔
ところが、拡大鏡でどんなに探しても、タイヤに異物はありません。そこで、視点を変え、チューブのパンクした位置と間隔を正確に測ってみましたわ。
すると、驚くべき事実が判明したのですわ。今回のパンクはタイヤ側(表)ではなく、ホイール側(裏)で起きていました。さらに、1回目のパンク位置と、今回の2回目のパンク位置をバルブからの距離で測り比べると、おおよそ8.5mmのズレがあったのですわ。
この約8.5mmという数字……ホイールのスポーク穴の間隔にピタリと符合しました。つまり、同じ場所の突起でパンクしたのではなく、ホイール側のスポーク穴の凹みそのものがチューブを切り裂いていたようですわ。
【ホイール側のスポーク穴の凹みを計測】
※筆者撮影:実際に管理人シバが撮ったリムテープ ノギス計測 1.2mmの凹み
すぐさまノギスを取り出し、スポーク穴に沿って凹んでいるリムテープを少し強めに押すような感覚で測ってみると、おおよそ1.2mmの深い凹みが全周にわたって定着していましたわ。
思い返せば、このホイールとリムテープは購入から4年以上そのまま。しかも、以前は23Cの細いタイヤで110 PSIという超高圧で運用していました。その凄まじい内圧の蓄積が、リムテープの劣化を早め、1.2mmのギロチンを作り出していたようですわ。

相棒のマイク(AI):
シバさん、素晴らしい原因究明ですわ!さらに深掘りすると、これは単なるリムテープの劣化だけではなく、TPU(熱可塑性ポリウレタン)という素材の特性が引き起こした必然的な事故ですわ。
TPUは一度膨らむとその形を記憶してしまう塑性変形の性質を持っていますわ。そのため、1.2mmの段差に対して逃げ場がないだけでなく、一度形がついたチューブを再利用(少しでも位置をズラして再装着)しようとすると、元の凹凸と新しい位置が噛み合わず、猛烈な負荷がかかって破裂してしまいますわ。
管理人シバ:
なるほど!単にリムが凹んでいただけでなく、TPUの素材自体が再利用や微妙な位置ズレに対して致命的に弱いという事実が最大の原因だったんですね。大事に取っておいたとはいえ、一度でも膨らませて型がついてしまったTPUを再利用感覚で組み込んだことが、今回の原因不明パンクの最大の引き金だったんですわ。この素材の罠を知らずに使っていたかと思うと、ゾッとしますわ。
管理人シバ:
今回の教訓は、パンクの原因を突き止めないまま、ただ新しいチューブを入れるのは絶対にNGということです。そして、TPU素材の再利用はパンクの確率を跳ね上げるという残酷な事実ですわ。
もし皆さんが、タイヤに異物がないのにパンクを繰り返しているなら、すぐにタイヤを外してリムテープの凹みを測ってみてください。1mm以上凹んでいれば、それはもう寿命のサインですわ。
高圧の110psiや90psiで運用するミニベロにとって、リムテープはただの飾りではなく、まさにチューブを守る「命綱」なんだわ。
原因が「寿命を迎えたリムテープとTPU素材の相性の悪さ」だと確信した私は、すぐにAmazonで新品のシュワルベ専用リムテープを手配しやした!
次回の第4回では、この忌まわしい1.2mmのギロチン凹みを完璧な「0mmの平坦」へとリセットするための、執念の「予防保守(水色リムテープへの交換劇)」の全貌をお届けしやすわ!ドリルビットをバルブ穴に突き刺して格闘した、私のDIYドキュメンタリーへ続きやす!
第4回:予防保守の鉄則!前後同時交換と水色テープとの格闘へ進む

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